2021-01-14
若い私にとって
先日、
お檀家さんが満100歳で
霊山浄土とへ往詣されました。
大学卒業したての私は
中村区役所駅付近の
お檀家さんのおばあさんの
お宅に伺うと
その都度たくさんの質問を受けました。
お経文の意味や日蓮聖人の御遺文について。
当日はお答えできることが限られ、
私にとっては来月の月回向までの
宿題を持ち帰ることに。
そのおばあさんはいつ伺っても
お経を読んでいました。
お仏壇の前のこともありましたが
多くはベットに座り読経。
1日に8時間ほど毎日お経を読まれ、
適切な表現ではありませんが
趣味のように感じられました。
私が23歳で荒行堂へ入行した際には
ノートに私の荒行が無事に満行できるよう
祈願を書いてお経を○巻と記されていました。
そのノートは残されていませんでしたが
読み込まれたお経本と御妙判。
またお題目(南無妙法蓮華経)と書かれた短冊が
数えきれない枚数が残されていました。
若き私にとってはおばあさんの
多くの質問で鍛え上げていただき感謝しています。
お経本と御妙判をよく見ると
線が引いてあり、
私が当時お答えした意味なども
書かれていました。
私にとって忘れられないお檀家さんが
またひとり旅立たれてしました。
関連記事
コメントを残す